「 私はみっともないことはしないわ。どんなことが起こっても、
自分を失わないわ 」
だが、彼女はその決意にそぐわぬことをしつづけている自分に
気がついた。
テネシー・ウィリアムズ 「ストーン夫人のローマの春 」
第二十四章
〜 病気とともに 〜
最初の新聞発表から四週間たって、オリヴィエはヴィヴィアンが流産して、医師から完全休養を命令され、
誰にも会えない、と記者会見で話した。
「私たちは大へん失望しています。気持が転倒しています」と、彼はいった。
「いまいちばん気がかりなのはヴィヴィアンです。
重要なことは彼女が完全に回復するかどうかということです」
彼女は肉体よりも精神に大きな打撃をうけていた。
ラリーは彼女の症状がただのヒステリーではないことを知っていたので、
彼らの行手にあるのは、彼女の病気とともに生きてゆくという苦しい人生であった。
何人かの医師は精神分裂病と診断したが、彼女は躁鬱病患者だった。
肺結核の症状が医師が気づかったほど進んでいなかったのは幸いであったが、
肺結核が躁鬱病を昂進させていたことは確かだった。
絶望と恐怖を何回も経験してきたヴィヴィアンにとって、逃れる道はないように思えた。
ヴィヴィアンは、彼女を救おうとするあらゆる試みをうけいれたが
(薬物療法、電気ショック療法、物理療法)、
病院にもどることだけは承知しなかった。
'' ヴィヴィアン・リー '' アン・エドワーズ著 / 清水俊二訳 より引用 〜 
美しいことの代償に病いをもらったのですね
〜ノン・ゼネレーション/年代を超えて〜「いつまでも若く美しくそして健やかに」
♒️ 2026年1月24日 〜


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