「 私はみっともないことはしないわ。どんなことが起こっても、
みっともないことはしないわ 」
だが、彼女はその決意にそぐわぬことをしつづけている自分に
気がついた。
テネシー・ウィリアムズ 「ストーン夫人のローマの春 」
第二十四章
〜 妊娠 〜
しかし、「王子と踊子」の撮影が始まったとき、新聞の大見出しになったのはマリリンではなく、ヴィヴィアンであった。
彼女は結婚十六年目に、四十ニ歳になって妊娠した。
オリヴィエ夫妻は、出産が五か月後だから、まもなくカワードの劇からおりなければならない、と発表した。
彼女は舞台をおりると、「王子と踊子」のセットに毎日現れるようになった。
マキシン・オードリーが映画に出演していて、二人はいつもセットのすみで話をしていた。
さまざまの悪意のある噂が流れた。
たとえば、ヴィヴィアンは妊娠などしていなくて、
マリリンの注意をひくために妊娠していると発表したという噂もあった。
なぜ発表を妊娠四カ月になるまで待っていたのだろう、という者も多かった。
彼女はすらりとした姿のままだったので、彼女がセットに現れるたびに、
悪口をいいたい連中が '' 微候はないか '' と目を光らせた。
ある日、ヴィヴィアンは足をもう一つの椅子の上にあげて腰かけて、マキシン・オードリーにうちあけた。
「妊娠していてつらいことというと、いつも足をあげていなければならないことよ。
ほんとにいやになるわ。私って、母親向きの女ではないのね」
'' ヴィヴィアン・リー '' アン・エドワーズ著 / 清水俊二訳 より引用 〜 
残念でしたね 
〜ノン・ゼネレーション/年代を超えて〜「いつまでも若く美しくそして健やかに」
♒️ 2026年1月23日 〜



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